オンラインストリートピアノ?ゲームの中で楽器演奏(MIDI対応) in RUST

オンラインストリートピアノ-ゲーム内で楽器演奏(MIDI対応) in RUST
オンラインストリートピアノ-ゲーム内で楽器演奏(MIDI対応) in RUST
多数のプレイヤーが参加するオンラインゲームに楽器演奏機能があるものをご存知でしょうか?中にはゲームの中の楽器をMIDI機器を用いて演奏可能なものまであります。なかには、不特定多数のプレイヤーが出入りする環境、まるでストリートピアノのような状況で演奏できるものも存在しています。

MIDIを使ってゲーム内で楽器演奏をする

MIDIに対応したゲームの登場でゲーム内での楽器演奏に電子楽器を使えるようになりました。
MIDI対応のゲームはまだ一部ですが、ここではオンラインサバイバルゲームであるRUSTでの楽器演奏について取り扱います。
前半部分ではゲームと演奏についてのおおまかな紹介をし、後半部分ではゲームで実際に演奏を考える人向けの具体的な方法について紹介します。

MIDIについての予備知識

電子楽器にはMIDIという演奏情報をデータとして送信する機能を備えているものがあります。
音楽制作の場面やレッスンアプリなどもあるため、幅広い層で利用されています。
MIDIキーボードなどはMIDI対応機器がその機能を備えています。
電子ピアノなどの電子楽器もMIDIやUSB-MIDI接続口を備えておりMIDI送信に対応していれば、ここで紹介する機能が利用できます。

RUSTについて

ここではRUSTというゲーム内での楽器演奏について紹介します。
まず、RUSTですが楽器演奏ゲームではありません。
RUSTはオンラインのマルチプレイヤー用のサバイバルゲームで荒廃した世界の中で生き残ることを目的にしています。
現在PC用ゲームとしてのみ販売されていますが、2020年内には家庭用ゲーム機器での販売が予定されています。
このゲームにはストーリーはなく、プレイヤーは自由に行動できます。
RUST自体は発売からかなり時間は経っていますが、いまだに新要素が追加され続けられているために十分なプレイヤー数です。
一般的なゲームよりもニッチな部分まで作り込まれているため、ゲーム内でできることは絶えません。
毎月ゲームがリセットされるという特性があるため、以前からプレイしている人とはじめてゲームをする人が足並みを揃えてスタートするシステムを採用しています。
ゲーム内でできることが豊富で、プレイヤーごとに遊び方も多様化してます。
マルチプレイPVP・PvE・FPS・クラフト・ハウジング(建築)・農作・狩猟・探索・乗り物・ダイビング・電気回路などの設備・絵画・演奏・MOD・他多数。

RUST内での楽器演奏

RUST内の楽器演奏はあくまでコンテンツの一部で主要な要素ではありませんが、ひとつのゲームとして成り立つほど作り込まれています。
他のゲームにも楽器演奏はコンテンツとして含まれると思いますが、RUST内の演奏を楽しむのに十分な要素が備わっています。
各楽器はパソコンのキーボード入力だけでも演奏可能ですし、MIDI対応機器を使った演奏も可能です。

楽器の種類

RUST内には11種の楽器があります。
各楽器に異なる音源と音域が設定されています。
また各楽器はRUSTの世界観に合わせて形状や音に特徴があります。
音はランダムに鳴るのではなく、プレイヤーの操作に応じて、確実に狙った音を出せるため自由な演奏が可能です。
・ピアノ
・ドラムセット
・ベース
・ギター2種
パンフルート
・トランペット
・木琴
・チューバ
・タンバリン
カウベル

ピアノ
ピアノ
ドラムセット
ドラムセット
この他にも音を出すことのできるクラフト品なども存在するため、MIDIに対応はしていないもののアイディア次第では利用可能かもしれません。

RUSTのピアノの特徴

代表的な楽器としてピアノについて紹介します。
RUSTのピアノは廃棄物の寄せ集めのような見た目の割に高機能です。
音域は88鍵盤をフルサポートしています。
タッチレスポンスにも対応していて音の強弱もつけられます。
サスティンペダルが利用可能で、音の響きに変化をつけられます。
ここまで機能を備えたゲームは音楽専用ゲーム以外では知りません。サブコンテンツとして楽器を実装しているゲームとしては異例です。RUSTプレイヤーの大半でさえここまでできることは知らないと思います。

RUSTのピアノの特徴
RUSTのピアノの特徴

MIDIファイルを使った演奏(ファイル再生)

MIDI形式のファイル再生にも対応可能です。
こちらは外部ソフトを利用することになります。
たとえば、演奏する技術はないけれどMIDI形式の楽曲ファイルを持っている場合、ゲーム内の楽器でその再生ができます。
また、RUSTプレイヤーの有志が作製したソフトには複数人で合奏可能なMIDIファイル再生用ソフトも存在しています。

ゲーム内での演奏手順

MIDI機器演奏設定

ゲーム内でMIDI機器を利用するための設定を紹介します。
MIDI機器の認識
ゲームオプション設定からMIDI入力をオンにする。
【OPTION】→【CONTROLS】【MIDI INPUT/ON】

MIDI機器設定
MIDI機器設定
・サスティンペダルの認識
同様にオプション設定からサスティンペダルサポートをオンにする。
【option】→【EXPERIMENTAL】→【SUSTAIN PEDAL SUPPORT/ON】
サスティンペダル設定
サスティンペダル設定
・楽器音量の設定
オプション設定から楽器のボリュームで変更可能。
【OPTION】→【AUDIO】→【INSTRUMENS VOLUME】

楽器の入手

楽器の製作には追加ダウンロードコンテンツが必要です。
しかし、RUSTのゲーム本体だけでも演奏に制限はなく、作ったアイテムは自由に受け渡しができるため演奏目的の場合は特に追加ダウンロードコンテンツを購入する必要はありません。

楽器の演奏場所

楽器の演奏場所に特に制限はありません。
自由なタイミングと自由場所で演奏できます。
ピアノやドラムセットなどは設置しないと使用できないため、建築可能な場所のみ。手持ちできるギターやトランペットなどのものは設置不要なのでどこでも可能。 楽器の入手は楽器用の追加ダウンロード所有者に作ってもらう、すでに設置されているものを使う、自動販売機等で販売しているものを買う、アコースティックギターについては直接拾うことも可能です(ドラム缶などを破壊するとアイテムが入手できるため)。
ゲームを始めたばかりの場合、すでに設置されているものを使うのが一番手軽な方法です。
各サーバーにはOUTPOST(セーフゾーン)と呼ばれる中立施設が設置されているため、ゲーム開始後マップを確認してそこまでとにかく走ればピアノ・ドラムセット・木琴(骨琴?)が設置されています(地図はゲーム内でGを押すと表示されます。自身の位置は黄色で示されます。
その他、楽器を設置した個人宅にお邪魔したり、MOD(独自の特別仕様)を導入したサーバーではゲームスタート直後に待機エリアが用意されておりそこに楽器が設置されていることがあります(MODサーバーなどは有志の個人運営のサーバーなので常に存在するかはわかりかねます)。

楽器設置場所-OUTPOST
楽器設置場所-OUTPOST

実際に演奏してみた感想

RUST自体は突然銃で撃たれる可能性のある、ハードな内容のゲームなのですが、楽器演奏は意外と友好的に受け入れてもらえます。
安全に演奏したい場合はPvEゾーンでの演奏が良いと思います。
他のプレイヤーの前でも何度か演奏しましたが、人が集まりリクエストを受けたり、他の楽器で合奏が始まったり、ボイスチャットを使って歌いだしたりなどおもしろい体験ができました。
演奏上の問題点としては、楽器音には遅延があるためあまりテンポの早い曲はうまく弾けません(ゲーム内の楽器の音はオフにして演奏する等の方法などで対応可能)。
同時発音数にも限りがあるため、サスティン多用は音切れします。あくまで補助程度に。